カナダの頃 (1)
毎年この時期になると、カナダを懐かしく思い出します。
“自分より大きい荷物を持って”(母の言葉です)、一人でバンクーバーに旅立ったのは、ちょうど今頃、7月の下旬。
その頃はワーキングホリデービザの留学生が多かったけれど、わたしは生粋の学生ビザで、フルタイムで語学学校に通いました。
もう社会人になっていて、自分の貯金だけで行ったので、半年間の滞在が限度。
けれど密かに「もう日本には帰らないかも……」とたくらみ(笑)、片道の航空券しか買わなかったわたし。
結局、半年余り経った後にはしぶしぶ帰国したのだけれど、バンクーバーでは、本当に語り尽くせないほどいろいろなことがありました。
毎日新しい、それも様々なお国柄の人たちと出会い、話し、学び……
わたしが心から体験したかった生活って、これだったんだ!と、いつもワクワクして過ごしていたなぁ。
英語力もものすごいスピードでついていき……
自分でも、びっくりするほどでした!
そのコツは、“日本人以外の人と行動すること”。
まわりの人たちからは、「Sachiは日本人なのに群れないんだね!」と不思議がられたりしましたが…(笑)。
後半の3ヶ月間は、ブリティッシュコロンビア大学の掲示板でルームメイトを探し、モントリオールから来ていた美大生と共同生活をしました。
彼女、Rosaとはとても気が合って、毎日夜遅くまで、それぞれの故郷のこと、友だちのこと、恋愛のこと……
長々とリビングで語り合ったなぁ。
今思えば、それがわたしにとって何よりの集中レッスンだった。
そう、英語って勉強するものじゃなくて、コミュニケーションの手段なんだなぁ、と身をもって経験した日々でした。
今でも鮮明に脳裏に焼きついている、素晴らしいカナダでの留学生活。
今後も少しずつ、シェアさせてくださいね。