『浜 文子の育母書』
昨年6月にこのブログで詩(『抱きなさい 子を』)を紹介させていただいた、詩人であり文筆家でもある浜 文子(はま ふみこ)さん。
日本で初めて「子どもはみんなお母さんが好き。安心してありのまま、そのままのあなたで母に。わが子の専門家はあなた」と提唱(著書のプロフィールより抜粋)した方だそうです。
今日はその浜さんの著書『浜 文子の育母書』(メディカ出版)について書いてみようと思います。
息子が赤ちゃんの頃にこの本に出会い、ページをめくるにつれ、本当に救われた、癒やされた、元気づけられた、安心した……ありがたい本。
毎日余裕なく育児に追われ、初めてづくしの中で「これでいいのかな?」、「こんなんで間違ってないかな?」と手探り状態の心を、まるごとすっぽり包み込んで思いっきり肯定してくれるような、子育てママたちへの愛にあふれたエッセイ集です。
まず第一章『あなたのままで母を生きる』で、当時はすでに涙ポロポロ……。
“自分の涙を拭うのも、赤ちゃんの汗を拭うのも、つい同じタオルでやってしまう……そんな時間を私も生きてきました。一つのバッグに、赤ちゃんのために色々なものをつめこんで、どこへ行くにも「切りとられた日常」そのものを演出したような、あの大きいバッグと一緒の日々を------。” (P11, 12)
“ある日、私の所に、こうして届く写真に共通していることを一つみつけました。
それは「満一歳の誕生日です!」と送ってくる母子写真のお母さん達の、努力の後の放心の笑顔とでもいった「一生懸命やって、疲れきってます……」という表情でした。” (P18)
ああ、この人はわかってくれてるな、ご自身の豊富な経験を通して語りながら、新米ママにもちゃんと寄り添ってくれてるな、と本当に心強く感じたものでした。
そして最近、先の『抱きなさい 子を』の詩を私のブログで読んで心を打たれ、その後も度々読み返してくださっているママがいることを知りました。
心が伝わるってうれしいものですね~。
そんなママが一人でもいてくだされば、このブログは大成功です!😊
一人のママに伝わることで、その方が関わる人たちや子どもたち、またその人たちに関わる無数の人たちに、言葉や姿勢、思想や行動となって少しずつ広がっていくのですから。
いいね!の数には表れない無限の世界が、そこにはあります。
だから、ささやかでもコツコツと発信し続けますよ。
と、ここで、ささやかなお知らせなのですが(笑)、今後はこのブログにコメントを書き込んでいただけるようになりました。
なんとなく伝えてみたいなぁ、というとき。
もちろん英会話や英語全般のこと、クラスのことについてでも。
ご感想やご質問も、どうぞお気軽に。
こんなときですから。
お待ちしておりまーす!✨