Mom's Language Cafe

~ わたしの英語時間 ~

人生の役割

『君の人生の役割は、君が好きなもののすぐ近くにあると思うよ。趣味でも夢でもあこがれでも何でもよろしい。その近くを探してごらん。きっと見つかるから。大好きなことをしながら、世の中の人々や、人間以外の様々ないのちたちを幸せにすることができたなら、どんなにすてきだろうね……。』


(新井 満 『子どもにおくる般若心経』~「あとがき」に代えて 子どもたちのお父さんとお母さんへの手紙 ~より)


これは、作家の新井 満さんが、子どもへの言葉がけのアドバイスとして、世のお父さんやお母さんあてに書いた手紙からの引用です。

「人生の役割」と聞くと、つい真面目に考えてしままい、“そんな責任の重いこと……”とか、“いったい自分に何ができるだろう?”などと思ってしまいがちですが、『好きなものの近くにある』と言われると、なんだか気が軽くなりませんか?

お母さんたちはつい、子どもの苦手な面を克服させようとがんばってしまうけれど、本当は、好きなことにフォーカスするほうが、子どもを生き生きさせ、安定させる近道ではないかと思ったりします。

まるごと認められ、受け入れられ、愛され守られていると感じられれば、子どもはのびのびと能力を発揮しやすくなり、心の余裕も生まれて全体のバランスが整い、苦手かと思えた部分もあとから少しずつ伸びてくるかもしれません。

子どもは、何が好きなのか。
どんなとき、生き生きするのか。

それをゆったりと見守ろうとする気持ちを、いつも忘れずにいたいです。

もし忘れそうになったら、ふと立ち止まり、

自分は本当に、子どもの足りない部分をこれからも見続けたいのだろうか?
それとも、子どもが好きなことに夢中になって、生きる喜びに輝いている姿を見たいのだろうか?

と、自問したいと思っています。


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